所得税

スマホで確定申告~できればスムーズだけど、準備が面倒!?~

スマホで確定申告アイキャッチ

こんにちは!よっしーです。

今年も確定申告の時期ですね。

コロナ禍での確定申告は3回目ですが、今年は一律延長(注)になっていません。

所得税の確定申告書の提出期限は、2022年3月15日までとなっています。

(注)2022年4月15日までは、コロナで提出できない事情がある場合には、簡易な方法で延長が認められています。

スマホで確定申告が便利に

現在雇われで仕事をしている私は、発生する所得が給与とちょろっとした雑所得があるくらいなので、スマホで確定申告ができます。

スマホで確定申告にチャレンジしてみました。

スマホで確定申告する場合に、

  1. e-tax(マイナンバーカード方式)
  2. e-tax(ID・パスワード方式)
  3. 書面

スマホで作成する場合でも選択することができますが、今回は、『①e-tax(マイナンバーカード方式)』で申告しました。

用意するもの

  • マイナポータルに対応のスマートフォン(googlepixel5a)
  • マイナンバーカード
  • スマホ用のマイナポータルアプリのインストール
  • マイナポータルでのデータ連携(生命保険料控除・ふるさと納税)

用意するものが結構大変です。

マイナンバーカードの発行に手間取ったり、スマホがマイナポータルアプリに対応している必要があったり、事前にマイナポータルにデータを連携しておく必要があったり。

連携できるものはすべて連携してから確定申告をしようと決めていたので、自分が利用しているサービスで連携できるものはすべて連携しました。

思いのほか設定に手間取りました。

マイナポータルでの連携

生命保険料控除のデータや、地震保険料控除のデータは、マイナポータルで連携すると年末調整や確定申告が簡単になるといわれておりますが、まだすべての保険会社が対応しているわけではありません。

自分が加入している保険がマイナポータル連携に対応しているか確認する必要があります。

ここでは手順の紹介は省きますが、複数保険会社を契約していたりすると、1つ1つ連携設定する必要があります。

確定申告時期にまとめてやろうとすると、時間がかかるので事前に準備しておくことをおススメします。

  • 生命保険料控除
  • ふるさと納税

この2つのデータを連携しました。

スマホでの入力

国税庁の確定申告書作成コーナーは良くできていると思います。

特にここ最近は、質問に答える形で進んでいくと、入力に必要な箇所だけをピックアップしてくれる形になっているので、さらに迷いにくくなっています。

スマホで確定申告でできる内容

片手で申告書が作成できるいい時代になりました。

とはいえ、スマホで確定申告できる内容はPCで作成できるものよりも限定的です。

【対象所得】

  • 給与所得
  • 雑所得
  • 一時所得
  • 特定口座年間取引報告書 NEW
  • 上場株式等の譲渡損失額(前年繰越分)NEW

【各種控除等】

  • すべての所得控除
  • 政党等寄付金特別控除
  • 災害減免額
  • 外国税額控除 NEW
  • 予定納税額
  • 本年分で差し引く繰越損失額

参照 スマホ申告の対象範囲が増えます

給与所得で医療費控除がある人や、ちょっとした副業をしている方に気軽に確定申告していただくような感じですね。

事業所得や不動産所得は対象外なので、PCで作成する必要があります。

質問・指示に従って入力

6つのステップで入力をしていきます。

進捗が常に表示されているので、どこまで終わっているのか、あとどのくらいで終わるのかが表示されわかりやすくなっています。

スマホで確定申告1

スマホで、国税庁の確定申告書等作成コーナーにアクセスします。

スマホで確定申告2

作成の流れも確認することができます。

スマホで確定申告3

作成のステップを確認します。

スマホで確定申告4

ここからは質問に従って進んでいきます。

スマホで確定申告5 スマホで確定申告6 スマホで確定申告7

申告書の提出方法を選択します。

e-tax送信から書面へは、作成終盤でも変更することができます。

スマホで確定申告8

マイナポータルアプリのインストールができているか確認があります。

スマホで確定申告9

マイナポータルに移動し、データを参照に行きます。

この時にマイナンバーカードと、パスワードが必要になります。

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e-taxとマイナポータルを連携しているので、こちらも必要なデータが連携されます。

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マイナポータルに連携した、保険料、寄付金のデータが連携されました。

スマホで確定申告15

マイナポータルを連携せず、ふるさと納税のデータをダウンロードした人もスマホにデータがあればこの画面でデータを取り込むことができます。

ふるさとチョイスのチョイススマート確定申告でのデータもインポートできます。

スマホで確定申告16

一連のデータを取り込んだら、確定申告としての入力がスタートします。

スマホで確定申告17

源泉徴収票の入力からスタートします。

スマホで確定申告18

カメラで読み取ってみましたが、精度はなかなかでした。

スマホのカメラ性能にもよるところがあるかもしれませんので、カメラで読み取る場合には読み取り後きちんと確認をしましょう。

スマホで確定申告19

試しにセルフメディケーション税制を選択して入力してみました。

風邪薬の「ベンザブロック」と入力したところ、予測変換で大量に。

この辺はネットで作成するメリットですね。

スマホで確定申告20 スマホで確定申告21 スマホで確定申告22

ステップ4まで来ました。

あと少しです。

スマホで確定申告23

今回は還付になったので、還付口座を入力します。

スマホで確定申告24

還付口座の登録と同時に、公的給付支給等口座に登録するかどうか聞かれます。

はいorいいえを押して進みましょう。

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基本情報(名前、住所等)を確認していきます。

スマホで確定申告26

マイナンバーを入力します。

スマホで確定申告27

ステップ5では送信です。

ここで書面提出に変更することもできます。

ここまで来たら電子申告しましょう。。。

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カードを2回読み取ります。

スマホで確定申告29 スマホで確定申告30 スマホで確定申告31

いよいよ送信です。

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これで送信完了です。

ですが、この画面でブラウザを閉じないでください!

最後のステップが残っています。

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送信結果が表示されます。

スマホで確定申告34

最後のステップは、「印刷・保存」です。

スマホで確定申告35

入力データを保存しておくと、来年につなげることができます。

スマホで確定申告36

別途紙で税務署へ送る必要がある場合には、案内が出ますので指示に従って郵送します。

今回の場合は、別途送付はありませんでした。

これにて終了です。

お疲れさまでした!

送信したデータは保存を!

税務署へ提出した確定申告書は、PDFデータにして保存しておきましょう。

見直す機会はほとんどないかもしれませんが、きっと来年の同じ時期に、

「あれ?去年ってどうやったけ?」と思う時が来ます。

スマホの中にバックアップしておくと、機種の紛失でデータが消えてしまうかもしれないので、グーグルドライブやドロップボックスなどクラウドに保存しておくとよりいいですね。

まとめ

普段は、自分の持っている税務ソフト(MJS→達人)で自分の分を電子申告していますが、今回はスマホで確定申告と国税庁も推しているので、あえてスマホからやってみました。

スマホだけでの「確定申告書作成」という観点からみると、とても良くできていて入力に迷うところはほとんどありませんでした。

使いやすいと思います。

ただ、マイナンバーと連携したマイナポータルをフル活用するという点では、まだ手間がかかるなという印象です。

事前の準備が大変ですし。。。

マイナンバーカードの取得、マイナンバーの読み取りに対応したスマホ、各保険会社、ふるさと納税サイトとの連携、、、。

控除関係のデータ(医療費含む)がマイナポータルにちゃんと連携すれば、ほとんど入力することなく確定申告書は作成できそうな感じもしました。

個人的に年末調整を廃止にしてほしいタイプなので、是非ともスマホで確定申告がより使いやすくなってもらえることを願っています。

【編集後記】

去年の10月半ばから始まった一大プロジェクトがまとまりつつあります。

プロジェクトといってもプライベートな話で、仕事ではありません。笑

決定・確定するまで時間がかかると、精神的に疲れますね。

ようやくまとまりそうで、ちょっと肩の荷が下りそうです。

ABOUT ME
よっしー
30代税理士ブロガー。会計事務所業界15年。ブログでは、自分自身が楽しんだこと、役に立ったことなどを中心に書いています。記事が少しでも誰かのお役に立てればと思っています!